本試験の雰囲気を教えます2!! 平成28年財務諸表論試験談(後編) 

第66回税理士試験受験案内

前回前々回に引き続き66回税理士試験(財務諸表論)について書いていきます。

スポンサーリンク

試験開始

いよいよ試験開始の合図があり、問題用紙を開きます。

毎年のことですが、最初は緊張で少し手が震えてしまい、字も乱れます。

解いている内に落ち着いてくるのですが、本試験のプレッシャーは恐ろしいです。

まずはいつも通りに、計算から。

問題をペラペラと最後までめくってみるとそんなに分量は多くなさそうです。

とりあえず、最初のメモ書きを一通り書いて、有価証券のページからです。

いきなり合併による株式の消滅が出てきましたが、これは答練でも練習済みです。

何とか思い出しながら、「抱合株式消滅差益」を書きました。

有価証券を終えると、次は最初のページ(現預金)からです。

当座預金が少し変わった問題でした。

「こんな所で間違えられるか」とムキになってしまい少し時間をロスしてしまいました。

さらに、危ないことに、合併で取得した現預金を足し忘れていることに間一髪気付きました

普段はしないようなミスを引き起こしてしまう。

本試験はやっぱり恐ろしいです。

あとは棚卸資産の計算が時間がかかりそうなので、材料だけ計算して他は後回しにし、計算は最後まで一通り解き終わりました。

難しい問題は少なかったので、高得点勝負になりそうです。

そして、解答用紙に転記して理論に移ることにしました。

ここで75分くらい経過。

あと残り45分です。

理論をペラペラとめくると、包括利益(第1問)と外貨建取引(第2問)が論点のようです。

まずは第1問から

包括利益は出そうと言われていたので、勉強はしっかりしていました。

基本的なことは解答できたと思いますが、他の人もきっと同じくらいの点数を取ってくるはずです。

ここで落としてしまうとヤバそうです。

続いて第2問

外貨建取引も、直前の授業でヤマはりされたところだったので、しっかり目に抑えていました。

これはラッキーと思ったのも束の間、授業では触れないような難しい論点がいっぱい出ています。

とりあえず穴埋めを埋めて、基本的な部分を書いてみましたが、他は解けない問題がほとんどです。

本試験では、こんなことが多々あります。

ここで諦めたら終わりなのです。

こんな難しい問題は誰もできないだろうと思いながらも、とりあえず持てる知識を振り絞って無理矢理にも空白を埋めていきます。

真っ白の答案と、何かしら書いている答案ではやはり採点者の心象はきっと違ってくるはずです。

もう書くことも無くなってしまい、時計を見るとまだあと5分くらい時間が残っています。

理論は思ったより早く終わってしまいました。

もう一度計算に戻って、解けなかった問題に再度挑戦です。

まずは、仕掛品から。

材料費部分についてはきれいな単価が出るのですが、加工費部分については小数点以下の端数が出てしまいます。

どこかで間違えたのだろうと思いながらもとりあえず、仕掛品の計算を終えて残りは製品だけです。

試験終了

そこで終了の合図がありました。

もう少し時間があれば、仕掛品と製品を合わせられたのにと心残りはありながらも、合格するには十分な解答ができたという手応えはありました。

試験官が用紙を回収する際に、一番前の机に用紙をまとめていくのですが、私の席からは他の人の解答用紙が少し見えました。

一番上の理論の用紙で空欄を多く残しているものが目について、なぜか少し安心しました。

何はともあれ試験は終了です。

そして、これでもう税理士試験から解放されるのかと思うと感慨深いものがあります。(受かっていればの話ですが笑)

終わりに

自己採点については、次回「66回財務諸表論自己採点をご覧ください。

スポンサーリンク