法人を設立するにあたって、会社形態を”合同会社”にすると一番安く済みます。
なので、特に何も考えずに”株式会社”ではなく”合同会社”を作ったという人は多いのではないでしょうか。
でも後になってから、”株式会社”にしておけば良かったとなった時はどうすればいいのでしょうか?
そんな時は、”株式会社”に組織変更してしまえばいいのです!
今回は、自分で簡単に「合同会社を株式会社に組織変更する」方法についてです。
合同会社ってなんかダサい?
設立費用が安く済むから株式会社ではなく合同会社を作るという人は結構います。
会社を立ち上げたばかりの時期は資金的にも余裕がないので、少しでも節約しようという気持ちはよくわかります。
しかし、会社が軌道に乗り始めた頃になって気付く人も多いはず。
”合同会社”ってなんかダサくない?
今でこそ、GoogleやApple、Amazonなどの大企業が合同会社を名乗っているので、知っている人は知っているかもしれませんが、会社制度に詳しくない人が聞くと、「何だろう?」と思うはずです。
”合同会社の社長”と名乗るより”株式会社の社長”と名乗る方がなんだか立派に感じます。
まだまだ世間での社会的信用は、株式会社に比べると低いのです。
そもそも代表者の肩書がいまいちです。
合同会社の場合、代表者は”代表社員”と言われます。
株式会社の場合の”代表取締役”に比べるとなんだか弱く感じます。
合同会社を作ったものの、こういった外へのイメージや体裁が気になって、株式会社にしておけば良かったと後悔している人も多いのではないでしょうか。
そんな人は、すぐに株式会社にしてしまいましょう!
注)合同会社には合同会社なりのメリットもありますので、株式会社への組織変更はあくまでも自己責任でお願いします。m(_ _)m
株式会社への組織変更のコストは?
自分で登記する場合には以下のコストがかかります。
・登録免許税 6万円
…申請書を2種類作りますので、各3万円ずつ必要
・官報への掲載 32,000円くらい
…掲載する行数によって金額は若干変動あり
・新しい印鑑作成 5,000円くらい
…安いものなら5,000円以下で3本セットが作れます↓
|
以上のように、自分で登記する場合にはトータルで10万円弱くらいの費用となります。
「後から株式会社に変更すると結構費用がかかるなあ」と思った方は大間違いです!
実はこれ、最初から株式会社を設立するよりも安く済んでいるのです!
パターン1:合同会社を設立して株式会社に組織変更
合同会社設立に65,000円くらい、株式会社への組織変更で10万円くらい。
トータルで165,000円くらいの費用です。
パターン2:最初から株式会社を設立
株式会社の設立費用はトータル19万円くらいの費用です。
注)それぞれ必要最低限の金額で考えています。
見てわかる通りパターン1の方が、2~3万円くらい安いです。
「会社設立は合同会社にすべき」と言うのはあながち間違いではないのです。
株式会社にはいつでも変更できますので。
ちなみに印紙代(登録免許税)の節約方法も考えたのですが、そこを節約するのは難しそうです。
①郵便局でのクレジットカード利用は、印紙の購入には使えない。
②金券ショップでは99.5%くらいで買えますが、300円くらい安くなるだけで手間の方がかかる。
③コンビニでのクレジットカード購入は、そもそもコンビニでの印紙の取り扱いが200円のみなのでダメ。
印紙代の節約は諦めましょう。
自分で登記するのはハードルが高い?
株式会社に組織変更するためには、法務局への登記が必要です。
「自分で登記!?」となると抵抗を感じる人も多いと思いますが、そんな難しいものではありません。
以前のブログ記事「合同会社の役員変更登記」よりかはちょっと難しいですけど、5時間もあればなんとかなります。
ちなみに、司法書士さんに依頼すると10万円近い報酬がかかります。
これと時間的コストを見比べて、やる価値があるなら自分でやってしまいましょう!
「失敗すると怖い…」と思われるかもしれませんが、それも全然心配ありません。
登記申請に不備があった場合には、法務局から修正するように連絡があります。
その指示に従って、追加処理していけば最終的にはなんやかんやで登記できてしまいます。
失敗しても少し登記の時期が遅くなるくらいで、取り返しのつかないダメージを受ける訳ではありませんので何の心配もいらないです。
これがお金をもらってやる仕事ならいざ知らず、自分の会社の登記なのでミスを気にせず、まずは気軽に登記申請してみましょう。
誰も文句は言いません。
気になる登記申請の方法は!
ここまで読んでみて、株式会社への組織変更に少なからず意欲がわいてきているのではないでしょうか。
気になる続きですが…、
少し長くなってきましたので次回のブログに続きます。
悪しからず。
↓↓↓↓↓↓