消費税法は税法科目の中ではボリュームが少なく、
そして、受験者数も多くその分合格者数も多いので、
しかし、受かりやすそうと勘違いして安易に受験してしまうと痛い目を見ます。
結局は合格率10%
さらに、ボリュームが少なめであるため、受験者は満遍なくしっかりと勉強してきます。
ですので合格するためには、ボリュームの多い法人税法や所得税法よりも高得点が求められ、さらにケアレスミスが合格を左右してしまうという、一発勝負の試験では恐ろしい科目なのです。
今回は、その消費税法の受験体験談を書いていきます。
1回目は受験専念だったが失敗
私が最初に消費税法を受験したのは、税理士試験の2年目で法人税法とのダブル受験でした。
9月開講の初学者コースで勉強を始めたのですが、初めての税法受験ということで最初は理論暗記に戸惑うばかりでした。
また、法人税法との両立ということもあり、覚えることが多くて大変だったのを覚えています。
しかし、今思えばこの1年は受験専念でしたので勉強時間は十分ありました。
それなのにこの年は結局どちらも合格できず、A判定で終わってしまいました。
受験専念ということで、少し余裕をこいていたというのもあります。
そんなこんなで初年度は税法の壁にぶち当たってしまったのでした。
3年空けての再受験で合格
1年目の受験(H24)はあえなく不合格となってしまい、その後は他の税法を受験したため2回目(H27)の消費税法は3年空いての受験となりました。
この年は所得税法とのダブル受験。
両方とも2回目の受験だったので勉強はやりやすかったのですが、やはり税法のダブル受験ではどうしても勉強量が半端なく多くなります。
そして、働きながらの受験でしたので勉強時間は限られてしまいます。
どちらか1つでも合格できたら良しと考えていました。
しかし、なんと両方とも合格できてしまったのでした。
不思議なのは、初回の受験では勉強専念で落ちてしまい、2回目の受験は働きながらの勉強で合格できたことです。
受験に専念できる方が勉強時間を多くとることができるのでどう考えても有利に思えます。
ですので、早期合格を目指してわざわざ休職して受験に専念する人もいます。
しかし、どうやら勉強時間の多さだけが合格と関係しているわけではないようです。
では何が合格に必要なのでしょうか?
今まで受験してみて私が思うことは、どれだけ効率の良い自分に合った勉強方法を見つけられるかが合格への鍵なのではないかということです。
消費税法に早期合格するためには
消費税法での効率の良い勉強とは何なのでしょうか?
それは、計算のスピードを磨くことだと思います。
計算はスピードが命
消費税法の計算はパターンが大体決まっています。
そして、納税義務判定以外は難しい問題もあまり出ません。
しかし、
時間があれば解けるが、
スピードさえあれば高得点が取れるならスピードを磨いて高得点を取ってしまいましょう。
せっかく取れるのに取らないのはもったいないですし、何より効率が悪いです。
計算でしっかりと点数を稼いでしまうのが賢い方法なのです。
では、具体的にはスピードアップするために何をすればよいのでしょうか?
計算の総合問題を解きまくる
簡単に言ってしまえば、これに尽きます。
計算テキストを読み込むのを重視する人もいますが、
納税義務判定の確認程度に読むのであれば良いと思いますが、
なぜなら、
私がやっていたのは、
2題ずつ解けばこれだけで1月から本試験までで60題以上の問題
授業で配布された問題集だけでなく、市販されている問題集(
しかし、ただ闇雲に解きまくるだけでは効率が悪いです。
働きながらでは勉強時間を取ることが難しいので、
例えば、総合問題を全部解くのではなく、
転記のスピードアップは限界があり、
それよりも多くの新しい問題に触れることで知識を増やし、
そして、この問題を解きまくることと並行してやるべきなのは、
長くなりましたので、その気になる具体的な方法は次回「消費税法合格の秘訣! 計算スピードアップの方法と理論の大切さ」で。