消費税法合格の秘訣! 計算スピードアップの方法と理論の大切さ

消費税法問題集

前回の「消費税法はスピードが命! 働きながら2回目で合格できた秘訣」からの続きです。

消費税法の計算問題を素早く、効率良く解くためにはどうすればいいのでしょうか。

合格する人はそれぞれ独自の方法を持っていると思います。

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計算問題のスピードアップの秘訣

仮計表は作らない

わたしも独自の効率のよい解き方を持っていました。

大原の授業では、仮計表を作ってそこから転記するという方法が薦められますが、わたしの場合、この方法ではどうしても時間が足りませんでした。

何よりも仮計表にも解答用紙にも数字を書き込むのは二度手間でしかないように思えます。

わたしがやっていたのは、問題用紙に独自の記号と省略文字をメモ書きしていき、そこから一気に転記する方法でした。

仮計表を作らない分、かなりの時間短縮です。

メモ書きは主に問題の左側のスペースに書いていくのですが、

課税売上なら「う」
非課税売上なら「ひ」
輸出免税なら「うめ」
非課税輸出なら「うひめ」(三文字にすることで目立たせる)

課のみ仕入れなら「○」
共通なら「△」
非のみなら「×」

他にも独自で決めたルールでどんな場合にも対応できるメモ書き決めていました。(詳しく知りたい方はこちらをどうぞ)

最初は慣れるまでは大変ですが、それは総合問題を解きまくるうちに自然と慣れてきます。

ですので早いうちに、総合問題の解きまくりと並行して始めた方が良いと思います。

わたしもこの方法に慣れてからは、計算問題で時間が足りなくなるということは無くなりました。

時間制限を厳しくする

計算のスピードアップ法として私がもう一つやっていたのは、常に制限時間を厳しく設定するということです。

大原の先生が目標時間の厳しい先生で、答練の時には標準解答時間よりも10分も20分も短く目標時間が設定されていました。

いつもこの目標時間では解答できず、悔しい思いをしていたので、普段からも厳しい時間設定をして、速く解く練習をするようにしていました。

おかげで目標時間には届かないまでも、標準時間よりも大分早く解けるようにはなりました。

余った時間は理論にも回せるので一石二鳥です。

理論で足を引っ張らないように

計算が大事だと上述してきましたが、理論も最低限の暗記は必要です。

せっかく計算で点数を稼いでも、理論で落としていては意味がありません。

そして、消費税法の理論は題数が少ないので、多くの受験生がしっかりと暗記してきます。

他の人ができてる所を落としてしまうのは致命的です。

合格するためには、やはり暗記せざるを得ないのです。

しかし、ここでも効率的に勉強することはできます。

理論は結びつきで暗記

わたしがやっていたのは、理論同士を結びつけて暗記することです。

消費税法の暗記では似たような文章がよく出てきます。(特に仕入税額控除)

暗記するときはその似たような理論を並行してやることで、覚えやすくなり、また、違いも見えやすくなります。

個々に暗記していくよりもいっぺんに多くの題数を見れるので時間短縮にもなります。

書くのは時間の無駄

また、書いて覚えることを薦める人もいますが、わたしはオススメしません。

仕事しながら受験の人にはそんな時間はありません。

電車の中でもトイレの中でも、どんな時でも時間を見つけて暗記をしなければなりません。

見て覚えることができなければ時間を節約できないのです。

しかし、ただなんとなく眺めて暗記するのではなく、そこは書込みしたものを眺めるなど暗記しやすいように工夫することが大切です。

その工夫で覚えやすさが何倍も変わってきます

上記の勉強方法での成果

私が実際に働きながら上記の勉強方法でやってみて、ものすごい効果があった訳ではありませんが、上位1~2割には入れるくらいの点数を取ることができていました。

下は実際の成績です。

消費税法実判成績(実力判定公開模試)
計算、理論ともに安定した成績を取らないと上位に入るのが厳しいのがわかります。

消費税法全統模試(全国統一公開模試)
計算の調子が少し悪くても理論で何とかカバーできています。

見てわかるようにものすごい良い成績を取っていた訳ではなく、コンスタントに上位20%くらいの成績でした。

働きながら2科目受験していたことを考えるとまぁまぁの成績だと思っています笑

これくらいの成績でもこの年は合格できました。

もっと勉強すればもっと上位に入れていたかもしれませんが、働きながらの勉強ではこれが限界でしたし、もう一つの科目との兼ね合いもあったので、一方に時間をかけすぎることもできませんでした。

しかし、最終目標は合格することですので、模試で抜群の成績を取る必要はありません

働きながら効率よく合格するためには、勉強の力の入れ具合も大切なことだと思います。

実務での知識を活かす

仕事しながらの勉強では苦労することも多いですが、受験専念の人にはないメリットもあります。

それは何と言っても、実務で毎日のように消費税に触れているということです。

時には通達のような細かいことを実務から学ぶこともあります。

そういった勉強専念では学習しないようなことを知っているということは、本試験ではきっと有利になるはずです。

勉強と仕事とを完全に切り離して考えるのではなく、それぞれで知識を補完し合って、お互いに高めていくのが最も効率的ということです。

終わりに

消費税法だけに限らず、働きながら税理士試験を受けるということは、時間をうまく使うことが必要不可欠です。

働きながらの受験だから合格しにくいということは全くありません。

ただ何となく勉強するのではなく効率的なやり方で、働きながらでも早期の合格を手にしましょう。

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