仕事をしながらも所得税法に2回目で受かった勉強方法

所得税法おもしろい

所得税法の試験は、税理士試験の中でも法人税法と並び最もボリュームの多い科目です。

また、税理士試験を受ける上では、所得税法と法人税法とのいずれかを必ず合格する必要があります。

今回はその所得税法についての受験体験談を書いていきます。

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法人税受験後の所得税法

私の場合は、法人税の受験後に所得税法の勉強を始めました。

通常は、所得税法と法人税法はどちらか一方だけ受験するのが普通のようですが、どちらの税法も実務では欠かせないとの考えから両方の合格を目指したのです。

また、法人税と所得税とでは内容がかぶっている部分もあり、新たに勉強を始めても理解しやすいと聞いていたからです。

実際に勉強してみて、確かに事業所得は法人税と同様の内容が多いです。

この部分については勉強がしやすかったと言えます。

しかし、所得税はそれ以外にも多種多様な所得について学ぶ必要があり、 そちらの方が複雑で難しいです。

ですので、そこまで法人税を勉強したアドバンテージはないのではないかと思いました。

一方で、私にとっては法人税法よりも所得税法の方が面白いと感じました。

これは、自分自身にとってより身近な税金だからだと思います。

日常生活でも、この所得は何所得だろうと考えたり、自分の税金を減らすためのアイデアなど考えたりするのもまた面白いものです。

興味があると勉強していても理解が早いですし、何よりも楽しいです。

科目選択はこういうことを考慮して決めるのもいいかもしれません

2回目での合格

所得税法は2度目の受験で合格しました。

初年度から受かるつもりで勉強していたのですが、あと一歩及ばずA判定で悔しい思いをしました。

やはり初学者は理論のボリュームに最後まで苦しめられます

また、計算でもテンポよく解いていくコツをまだつかめていなかったので、スピードも遅かったようです。

2年目は、1月から勉強を再開したのですが、消費税とのダブル受験でしたのでかなり大変でした。

税法2科目分の理論の多さははっきり言ってヤバイです。

結局、理論は実判期を過ぎてようやく完成してきたかなという感じで、最後まで苦労しました。

一方、計算では去年のアドバンテージがありましたので、スムーズに勉強できましたし、また、独自の計算テクニックもいろいろと編み出しながらやったので最初から順調でした。

2年目の実際の成績は以下のような感じです。

所得税法実判成績

(実力判定模試)
第6回以外はいい感じです。

所得税法全統模試

(全国統一模試)
自分で言うのもなんですが神ってます笑

この成績ならさすがに合格は大丈夫だろうと思っていました。

しかし、本試験ではかなり変わった問題が出されたので、12月の発表まで合格しているかどうか不安に過ごしたのを覚えています。

模試でどれだけ良い点数を取っていても、本試験では不合格となることもあるので、やはり最後まで気を抜かずに勉強は続けるべきだなぁと思います。

こうやれば合格間違いなしの勉強方法
(注)効果には個人差があります笑

理論

書いて覚える人も多いようですが、私はもっぱら読んで覚える派でした。

理論テキストに色々と書き込んだり、線を引いたりして覚えやすいように加工していました。

そして、その書き込んだテキストをスマホで撮影して、テキストを持ち歩かなくても勉強できるようにしていました。

これなら、電車の中でも、信号待ちでもどこでも理論の勉強ができるのでかなり重宝していました。

計算

問題を解くことばかりやっている人もいますが、私はテキストの読み込みに時間をかけていました。

問題を解いてやり方に慣れることも重要ですが、テキストを読むことはそれ以上に得ることが多かったです。 

滅多に出題されないけれども重要な細かい規定などについても、何度も読むことで頭に入れることができます。

また、テキストに載っている知識をしっかりと身につけていれば、自信を持って解答することができ、考え込む時間も減るので解答スピードも自然と上がっていきます。

実務との相乗効果

働きながら勉強している人にとっては、確定申告の時期は勉強が苦しくなると思いますが、実はこの時期が所得税の学習にもってこいです。

授業で学んだ知識を実務で実践でき、実務で出てきた通達などの知識を生かして問題を解くことができるので、相乗効果でどんどん理解が深まっていきます。

働きながらの勉強は時間が取れなくて苦労するとよく言われます。

しかし、「実務でやっている」という勉強専念の人には無いメリットを最大限に生かすことで勉強時間をカバーできるはずです。

3割ではなく2割を目指す

大原では、定期テストでは上位3割以内に入っていれば合格ラインに達していると言われます。

しかし、3割以内を狙っていれば調子の悪い時には3割に入れません。

合格のためには、そのような調子によって合格ラインに乗ったり乗らなかったりする状態は危険です。

絶対に上位2割に入るという目標でテストに臨めば、少し調子が悪くても3割以内をキープできるはずです。

本試験は年1回しかありません。

その時に調子が悪くても合格できるくらいにしておかなければ、1年を棒に振ることになってしまいます。

終わりに

ボリュームの多い所得税法に一発で合格するのは至難の業です。

しかし、何度も受験するのは時間の無駄。

一発合格するつもりで十分勉強して初回の試験に臨めば、たとえ不合格だったとしても、翌年以降の早期合格につながるはずです。

自分を信じてがんばりましょう。

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