
法人税は税理士試験の中で最もボリュームの多い科目です。
ですので最初に税法を受験する時には敬遠したくなる気持ちもわかります。
しかし、敢えて法人税を最初の税法科目として受験することが早期合格への近道だと思います。
受験専念の時に1度受験しておく
法人税のボリュームは想像以上のものがあります。
仕事をしながら初学で勉強を始めても良いのですが、初学では覚えることも多く結局仕事との両立ができず挫折してしまう可能性もあります。
もし会計事務所への就職前に受験専念の期間を取れるなら迷わず法人税を受験しておくべきです。(ただし、簿記と財表を優先)
1度しっかりと勉強していれば、頭には一通り入っているので勉強のしやすさが全然違ってきます。
また、受験専念の期間が取れない人でも会計事務所への就職後はまず法人税を勉強するべきです。
就職したての頃は覚えることは多いですが、まだ大きい仕事を任されることはなく時間にも余裕が取りやすいからです。
法人税を初学で勉強するには本当に多くの時間が必要となるのです。
実務とリンクするので、仕事を覚えやすい
会計事務所に就職したての頃はそれほど大きな仕事は任されないと思いますが、それでも毎月のように法人の決算があり、法人税の申告書の作成をいきなり任されるということもあるはずです。
そんな時にも、法人税の勉強をしていればある程度のことはわかっているので、実務での物覚えも早いです。
また、日常的に法人税の知識を使うことになるので、学校で学んだことを実務に活かしたり、実務で覚えたことが試験勉強に役立ったりするなど相乗効果が期待できます。
何よりも勉強したことを実践で使えるということがとても面白くなってくるのです。
若いうちの方が頭に入りやすい
新しいことを覚えようとするなら、何でも若いうちの方が吸収しやすいです。
ましてや、法人税はボリュームが多く覚えることが多岐にわたるため頭をフル回転させなければなりません。
また、仕事をしながらでは、体力的にも苦しくなってきます。
夜遅くまで勉強して、さらに次の日朝早く起きて勉強するなどということは、体力があるうちにしかできません。
できるだけ若いうちに、体力があるうちに受験しておいた方が楽だと思います。
勉強時間は年々減っていく
会計事務所に勤めてしばらくの間は難しい仕事もあまり任されることはありません。
しかし、3、4年もすれば、ある程度難しい仕事も任され仕事量も増えていきますし、帰宅時間もそれだけ遅くなります。
仕事が終わらなければ土日出勤ということもよくある話でしょう。
そうなると勉強時間がどんどん削られていき、ボリュームの多い法人税に何年経っても合格できないということになってしまいます。
そうならないためにも、法人税は時間が取れるうちに早期合格しておくのが得策です。
終わりに
税理士試験の中では、法人税法が一番の難関となります。
これに合格できさえすれば、自信もついて残りの試験も少しは気が楽になるはずです。
最初に苦労しておけば後々楽になるということです。
法人税に早いうちに合格して、残りもその勢いで一気に合格してしまいましょう。