財務諸表論では計算が合否を分けると言われています。
それは理論では点差が付きにくいためです。
さらに計算を解くスピードが速ければ、
今回は、
総合問題を極める
これは当たり前のことなのですが、総合問題を得意にすれば試験では圧倒的に優位に立てます。
当たり前とわかっていながらも、得意にできている人はそう多くはいません。
「得意にすればいいと簡単に言うけど、それが難しいんや」と思われたかもしれません。
しかし、得意にするための方法は、実はいたって単純なのです。
それはとにかく総合問題を解きまくることです。
解いて解いて解きまくるのです。
まず最初は授業で配布される問題集の総合問題を何度も解いてください。
そして、答練の問題も何回も解きます。
さらに、それでは全然足りないので市販の総合問題も購入して解きましょう。
(ただし、総合問題でも基礎編は簡単過ぎるので、買うなら応用編の問題集にすべきです。)
私は「大原」「TAC」の両方の市販問題集を購入して解いていました。
それぞれ10題ずつ総合問題が載っていますので、これで20題新たな問題が解けます。
そして、これらの教材を使って毎週末必ず総合問題を解くようしていました。
おかげで、計算問題を早いうちから得意にすることができました。
総合問題はパターンがある程度決まっているので、何題も総合問題を解いてそのパターンを身に着けることが手っ取り早い方法だと思います。
最初は難しくて時間内に解けないかもしれませんが、何度もやれば効率よく解くための順番や必要なメモ書きなどの解答テクニックがわかってきて、自然とスピードアップできます。
また、あえて言いますが、個別問題を繰り返し解いて、何回転もさせることを目標にしている人もいますが、それは時間の無駄です。
最終的には試験で出題されるのは総合問題ですし、個別問題が得意になっても総合問題が苦手なら全く意味がありません。
それなら、最初から総合問題に特化すべきなのです。
解答順序にこだわり
問題を効率よく解くためには、
そして、総合問題での解く順番ですが、一般的に学校では、まず有価証券を解いて子会社関係会社を整理して、
しかし私の場合は少し違う方法でした。
まず有価証券から解くのは同じですが、そのあとは素直に最初のページから解いていました。
そして、最初から解いていってどうしても解けない問題(超難問)をとばし、最後に時間があれば戻ってきてもう一度解いてみるというようにやっていました。
これは、財務諸表論の計算では高得点の勝負になることが多いので、問題の選別というのははっきり言って時間の無駄と思っていたからです。
財務諸表論で出題されるほとんどの問題は少し考えれば解けるはずで、常に最終値以外はすべて解くという気持ちでやっていました。
また、総合問題を解きまくっていたので、自然と見たことがある問題を増やすことができていました。
最初はこの方法では時間が足りなくなってしまうことも多々あるのですが、そこは自分に厳しく初志貫徹で、最初のうちから全て解くという気持ちでやっていると自然とスピードアップもしていきます。
この方法を貫き通したおかげで、私の場合はほとんどの答練で計算問題は40点以上を取ることができました。
財務諸表論では計算が合否を分けることが多いので、最初から高いレベルを目指すべきだと思います。
終わりに
財務諸表論は計算に重点を置いて勉強することで、点数は大きく上がります。
財務諸表論と他の科目との複数受験の場合には、財務諸表論を効率よく勉強して、他の科目の勉強に時間を使えるように工夫するべきです。
財務諸表論の具体的な計算テクニックについては、まだまだ書きたいことがありますので、次回で詳しく書いていきます。