税法2科目受験することの大変さ 仕事との両立でも合格はできるのか?

税法のテキスト

働きながら税理士試験を受験する人にとっては、科目選択は慎重にしなければなりません。

受験専念の人よりも勉強時間が限られてしまいますので、その年に自分が取れる勉強時間を考えて合格できそうな科目を選択するのが安全です。

しかし、時には無理をして一気に勝負に出たいと思うこともあるでしょう。

私の場合もそうでした。

もう税理士試験に疲れてきており、一気に2科目取れたらどれだけ気が楽になるだろうと考えての2科目受験でした。

運良く2科目合格できましたが、安易に2科目受験してしまうと、結局共倒れとなってしまい1年を棒に振ってしまう可能性もあります。

今回は私の実体験を交えながら、働きながらの2科目受験で是非気をつけて欲しいことを書いていきます。

また、あくまでも税法2科目受験は法人税法、所得税法、相続税法のボリュームの多い科目1つと他のボリューム少なめの科目の2科目受験を前提としています。

さすがにボリュームの多い2科目受験は働きながらでは無理だと思います。

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平日授業でも仕事を切り上げて帰れるか?

これは2科目受験では必須だと思います。

週2回の科目を平日に受講し、週1回の科目は土日のどちらかで勉強できるようにすべきです。

土日に2科目とも受講してしまうと、自習の時間を1日丸々取ることができません。

この1日丸々自習に費やすことは非常に大きな意味があります。

集中的に問題を解いたり、理論を読み返したりなど平日にできなかったことを補うためにも、必ず1日自由に使える時間を作るべきなのです。

ですので、平日には少なくとも2日は授業に間に合うように帰れるかが重要となります。

しかも、滅多なことでは欠席しないようにしなければなりません。

休んでしまえば、せっかくの土日の自由時間を補講で潰されてしまうからです。

私はこの2科目受験で欠席したのは1回だけでした。

しかし、これは勤め先の事情もありますので難しい問題だと思います。

税理士試験勉強に理解のある事務所なら可能だと思いますが、そうでないなら苦しいかもしれません。

私の勤め先はありがたいことに、理解のある事務所でしたので学校のある日には定時で帰れました。

そうでなければ、2科目受験は諦めていたでしょう。

土日はきっちりと休めるか?

ゆっくりと勉強できる時間を確保するために、土日に出勤があってはいけません。

仕事が溜まっていたら、授業の無い平日の日に残業で片付けるのがよいです。

わざわざ土日に出勤していては勉強時間が削られてしまいます。

もし、土日にも出勤しなくては仕事が片付かないくらいの仕事量なら2科目受験は諦めるべきです。

私は繁忙期の土日でさえ、きっちりと休んでいました。

これも勤め先次第と思いますので、早期合格のためなら勉強しやすい環境への転職も考えた方がいいかもしれません。

絶対に2つとも合格してやるという覚悟はあるか?

2科目受験となると上記のように、仕事以外のすべての時間を勉強に充てなければなりません。

そして、学校の授業料も2科目分を払わなければならず、金銭的にも時間的にも大きな投資となります。

これだけ投資したにもかかわらず、両方とも不合格となってしまえば泣くに泣けません。

1科目受験にしていれば受かっていたかもと思ってももう手遅れです。

「絶対に2科目とも受かってやる」という強い気持ちが無いのであれば、中途半端な勉強にならないためにも、1科目に絞って集中的に勉強した方が良いでしょう。

終わりに

働きながらの税法2科目受験は本当に大変なことです。

それだけ頑張って、2科目とも落ちてしまえばこの1年間は何だったのかということになります。

受かれば税理士試験を一気に終わらせることもできるし、また、落ちれば税理士試験のやる気を一気に削いでしまうかもしれない諸刃の剣でもあるのです。

自分の状況を客観的によく考えて、受験科目を選択すべきでしょう。

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