簡単な財務諸表論!簡単だからこその理論の効率的な勉強方法

財務諸表論簡単2

はっきり言って、財務諸表論の試験は簡単です。

しかし、簡単だからこそ、だらだら勉強するのではなく、効率的に勉強すべきです。

この効率的に勉強するというのは、後々、税法の勉強ではなくてはならないものとなってきますので、この財務諸表論の段階でしっかりと練習しておくべきです。

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理論の勉強のコツ

財務諸表論の理論の勉強方法は、税法の理論の勉強方法とはやり方を変えていました。

それは、解答で求められていることが違っているからです。

求められていることに合わせて効率的に勉強すべきです。

要点チェックノートを重視

学校では、教材として理論テキストが2冊配られます。

この2冊をしっかり読み込むように学校では教えられるのですが、私は結局1度もテキストを通し読みすることはありませんでした。(授業で見ただけです)

その代わりに、別で配られる要点チェックノートを繰り返し繰り返し読んでいました。

この要点チェックノートはB6サイズで持ち運びがとても楽なので通勤カバンに常に忍ばせて、仕事への行き帰りにいつも読んでいました。

おかげで表紙は擦り切れてボロボロ

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そして、ただ要点チェックノートを読むというだけではなく大事なのはここから。

要点チェックノートの改良

中にどんどん書き込みをしていき、これ1冊で勉強できるように自分なりに改良することが重要です。

私のやっていた書き込みを実際にお見せしますと以下の画像のような感じです。

財務諸表論理論チェックノート中身

見づらいので説明しますと、

  1. まず問題の方で「質問文の中のキーワード」に赤ペンで下線を引く
    …これで何を問うているかを強調して質問の趣旨が記憶に残るようにします。

  2. 次に解答の方でも「答えの中心となる部分」に赤ペンで下線を引く
    …これで中心部分をメインに暗記をできるようにします。

  3. さらに解答の「キーワードとなる語句」に赤ペンで上に傍点を打つ
    …これで一番大切なキーワードが一番記憶に残るようにします。

  4. テキストの重要部分を追加する
    …理論テキストに載っていて授業で重要とされた部分で、要点チェックノートに載っていない部分があるので授業中又は授業後忘れないうちにどんどん書き込みます。これでテキストの必要な部分だけを効率よく覚えることができます。

  5. 最後の仕上げに答練で出てきた新たな問題を追加していく
    …これで様々な解答パターンや解答例を勉強できます。

一つの教材をやり込む

私は理論を得意としていた訳ではありませんので、このやり方が正しいかはわかりません。

答練では上位2〜3割には入れていましたが、それ以上の点数は取れていませんでした。

しかし、私にとってはやるべき教材を一本に絞ることで、それに集中することができたのでこのやり方はすごくしっくりきました。

また、私は理論よりも計算を重視していましたので、勉強時間を計算に充てるためにも理論の勉強は効率的にする必要がありました。

計算はやればやるだけ点数が伸びますが、理論は知らない問題が出題されたらほとんどの人は低い点数となり差がつきません。

実際に本試験ではそういう出題が多く、私の受けたH28年の本試験の第二問がそうでした。

そうなってしまうとせっかくの努力も無駄になってしまいますので理論の費用対効果は低い様に思えます。

とはいうものの、理論を全く勉強しないと合格点は取れませんし、計算でカバーするにも限度があります。

ですので効率的な勉強方法である程度まで実力が付いたら、それ以上は目指さないというのが賢い選択だと思います。

難しい問題を解いて高得点を取らなければ合格できない訳ではありません。

テキストに載っている基本事項を落とさずに取ることができれば十分合格できるのです。

終わりに

財務諸表論の理論は税理士試験の中では侮られがちです。

簡単なので勉強に工夫を取り入れずに、なんとなくの勉強でも合格はできます。

しかし最初の理論勉強となる財務諸表論で、ある程度理論の勉強の進め方に工夫を持たせることで、今後の税法の勉強への布石となり税理士試験の早期合格につながるはずです。

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