畳の寿命は10年~20年くらいらしいです。
見た目には異常が無くても、踏んだらへこむ部分があったり、畳の内部でカビが繁殖していることもあるので、油断はできません。
うちの畳は10年以上使っているモノだったのですが、へこみがあってだいぶ傷んでいたのでこの度交換することにしました。
今回は、古くて傷んだ畳を自分で新品の琉球畳に交換してみた話です。
最近DIYが流行っていますし、畳交換くらい自分でやってしまいましょう。
☆注意☆
本格的な和室畳ではなく、簡易的な置き畳への交換です。
和室畳への交換は難しすぎるのでプロに相談しましょう。
◆後日談 2023.11.8記 ◆
畳交換から2年経過しますが、新しい畳は今のところ特に問題なく使えています。
スタイロフォームが経年によって、所々凹んでしまうのではないかと心配していましたが、特に気になるようながたつきもなく快適に使えています。
上に畳を載せているので、力がうまく分散されているのがいいのかもしれません。
傷んだ畳はダニやカビの原因に!
10年以上も同じ畳を使っていれば、傷んでいる所も多々あるはず。
入り口付近のよく踏まれる箇所や、重い家具を長年置いている箇所は、特に傷みやすいです。
うちの畳は重い棚を長期間置いていたために、こんなへこみができてしまいました。
踏むとすごいへこみます。
ちょっとしたへこみや傷くらい気にしなくても大丈夫と思うかもしれませんが、それは大きな間違い!
そこに汚れや埃が溜まってしまい、ダニやカビが発生する原因となってしまいます。
自身の健康のためにも、古い畳は要注意です!
自分で畳交換した時の費用は?
今回かかった費用は4畳半で以下のような感じでした。
畳代(琉球畳9枚)が52,000円、
スタイロフォームが8,000円、
角材が3,000円、
締めて63,000円でした。
畳代が結構したので案外高くなってしまいました。
けれど、畳の品質を気にしないというのならばもっと安い畳はいくらでもあります。
コーナンのユニット畳は半畳で2,000円弱でした。
そういうのを使えば費用はもっと抑えられるはずです。
また、畳屋さんに新品の畳交換を依頼すると1畳あたり2万円以上するようなので、それよりは安く抑えたい所ですね。
では、今回のDIYの畳交換の手順を詳しく見ていきましょう。
まずは畳を外して細かい採寸!
重たい畳を外すのは難しそうだと思うかもしれませんが、これが案外簡単でした。
こんな感じのへらを使います。
これを畳のへりに差し込んで、てこの原理で持ち上げるだけ。
簡単に持ち上がります。
へらが無ければ、マイナスドライバーでも同じようにできるみたいです。
そして、畳のサイズを細かく採寸していきます。
畳は地方によってサイズが違うようなので、できるだけ正確に測りましょう。
横は171㎝。
縦は86㎝。
団地間と呼ばれるサイズ(170㎝×85㎝)に似ていますけど、若干のズレがありました。
縦と横はもちろんのこと厚さも必ず測りましょう。
厚さは6㎝です。
続いて、採寸に合わせた材料購入です。
まずは畳!
既存の畳の大きさは171センチ×86センチだったので、それにできるだけ合うように畳を選びます。
今回は琉球畳を敷くので、選択肢は82㎝四方か85㎝四方しかありません。
より近いサイズの85㎝を選びます。
85㎝四方の畳はなぜか、82㎝四方よりも割高ですが仕方ありません…。
今回選んだのはこれ↓
楽天市場で畳ランキング1位を獲得している商品です。
互い違いの色でとてもおしゃれ。
少し値段は高めですが、長く使うものなのでそこは大目に見ましょう。
次はスタイロフォーム!
スタイロフォームとは、建築資材としてよく使われている断熱材です。
こんなの↓
発泡スチロールのように軽く、加工しやすいです。
建築資材と言っても、コーナンやビバホームなどのホームセンターでも売っているので簡単に手に入ります。
しかも安いです。
これをどのように使うのかというと…
畳を敷く前に床に敷き詰めるのです。
なぜかと言うと、元の畳の高さが6㎝だったので、新しく買った2㎝の畳を敷いても部屋の縁と高さが4㎝も合わないからです。
こういう縁の部分の高さが4㎝もズレてしまうとだいぶ気持ち悪いことになるのは容易に想像がつきます。
なので、高さ合わせ(嵩上げ)のためにスタイロフォームを敷き詰めるのです。
スタイロフォームには厚さの種類が色々あるので、元の畳と高さを合わせるように厚さを選んで購入しましょう。
縦横の大きさはとりあえず1畳サイズを購入して、長短は自分で加工していきます。
スタイロフォームはカッターナイフで簡単に切れるので、加工がとても簡単です。
一方、合板などの木材を使っての嵩上げは加工が大変なので、おススメしません。
部屋の大きさにピッタリ合うように加工してスタイロフォームを敷き詰めましょう。
いよいよ畳を敷くけど…
畳を敷いて終わりではないのです。
端の方をよく見てください。
こんな感じの隙間ができてしまっているはずです。
元の畳との大きさが若干ズレているせいで、端っこはこんなことになってしまうのです。
このままでは見た目は悪いし、隙間にほこりは溜まり放題です。
そこで角材の出番です。
隙間のサイズを測ってホームセンターで角材を仕入れます。
できれば肌触りの良い木を選びましょう。
隙間のサイズに合わせて角材をカットして、隙間に入れていきます。
この時、カットはギリギリ少し大き目の大きさにしましょう。
大きい部分はやすりで少しずつ削ってサイズ合わせしながら、隙間に入れる時はトンカチで叩きながら強引に入れ込めば、ピッタリサイズで隙間にはまるはずです。
完成はこんな感じ。
ピッタリと隙間を埋めることができました。
角材の角の尖っている部分はやすりで削ってあげるとより安全です。
これで完成!
なかなかキレイに仕上がりました。
作業時間は3~4時間くらいでした。
角材を切ってのサイズ合わせが少し面倒でしたが、DIYが好きな人なら簡単にできると思います。
手入れも簡単!
置き畳は軽いので、敷いた後でも手で簡単に持ち上がります。
定期的に畳を外して天日干しするといったことも簡単です。
古い畳の処分
市役所で優良な処分業者を紹介してもらいましょう。
今回は4畳半で9,900円でした。
余談ですが、古い畳を処分するまで外に数日出しておいたのですが、その数日の間にカビがたっぷりと発生してしまいました。
雨ざらしの所に置いていたせいもあるのですが、数日でこれだけ繁殖するということは、部屋で使っている時から既に畳の内部である程度のカビが広がっていたのだろうと思います。
古くて傷んだ畳はカビが生えやすいようなので、健康面から考えても畳の定期的な交換は必要だと感じました。
終わりに
” 畳 自分で交換 ”とググってみても、「難しいので業者に任せましょう」と言った内容の記事ばかりが出てきます。
簡易的な置き畳を使えば簡単に畳交換ができますので、DIY好きな方は是非試してみてください。
畳を新調するだけで部屋の雰囲気はガラッと変わって、気分も良くなりますよ。