会計科目2科目、税法科目3科目の合格が必要な税理士試験。
各科目の合格率は10~15%で生半可な勉強では合格ができません。
それを独学で全部合格しようなどというのははっきり言って常人には不可能です。
合格するためには、実績のある信頼できる専門学校で勉強するしかありません。
では、その合格するために重要となってくる専門学校選びはどうすればよいのでしょうか。
2強の大原とTAC
税理士試験を受験するにあたって大多数の人が資格の大原かTACのいずれかの専門学校で勉強します。
また、それに伴い合格者の多くがいずれかの受講生となっています。
それぞれのHPでは、
大原 H27年官報合格者428名(51.2%)
TAC H27年官報合格者383名(45.8%)
となっており、合わせて97%の脅威の数字です。
H27年の全体の官報合格者が835名ですので、他の専門学校の受講生や独学の合格者は25名程度しかいないことになってしまいます。
詳しいカウント数は不明ですので重複している合格者もあるかもしませんが、これを見れば大原かTACのいずれかで勉強しないと合格できないのではと思えてしまいます。
私も資格の大原で勉強をしていましたが最初の学校選びにおいてはこの2強以外には考えていませんでした。
2強を選ぶメリット
多くの受験生が大原とTACのいずれかを選びますが、この選択は正しいと思います。
圧倒的な合格者数を出しているのはそれだけ実績があるということを物語っています。
そして、実績のある学校が示すカリキュラム通りにしっかり勉強すれば合格できるという安心感があるのです。
また、税理士試験は記述式の試験ですので、特に理論問題では様々な解答が見受けられるはずです。
その際に、多くの受講生を抱える大原かTACで勉強していれば、大多数の受験者と似た解答をすることができますので採点者にとってもよく見かける解答として採点しやすいでしょう。
さらに、毎年試験直前には大原でもTACでもヤマ張りが行われますが、両校の受験者はこのヤマをしっかりと勉強してきます。
もしヤマが当たれば、その問題は必然的に受験者の多くが解答できるAランクの問題となってしまいますので、このヤマを知らずにその問題を落としてしまえば致命的なことになるかもしれません。
他の学校を選ぶメリット
上記2強以外にも、LEC、大栄、クレアールなどなど税理士試験講座を設けている専門学校があります。
これらのHPからは合格者数がわからなかったので実際はどうなっているのかわかりませんが、講座の開催を続けているからには、官報合格者は少ないけれども科目合格者はある程度の数を出しているのでしょう。
では2強以外の学校を選ぶメリットは何なのでしょうか。
その一つは、ヤマが当たれば大きいということです。
その学校独自のヤマが当たれば、その学校で勉強した数少ない受験生たちが高得点を狙えます。
大原生もTAC生も解けない問題を解けたというのはかなりのアドバンテージになるでしょう。
また、もう一つのメリットとして、自分にしっくりくる勉強方法が見つかるかもしれないということです。
大原やTACで勉強しているけど、その勉強方法が合わずに中々勉強が進まない人も多くいるはずです。
そんな中で、独自の勉強方法を示す他の学校を選べばもしかすると何か変わるかもしれません。
ただし、この2強以外の学校を選んだ場合でも、大原とTACで行われる直前模試は必ず受けるべきです。
模試と似た問題が本試験で出題されれば合否に大きく関わってくるからです。
結局どこの学校がいいのか?
ここまで2強とそれ以外の学校で学ぶメリットをそれぞれ述べてきましたが、ではどこの学校を選ぶべきなのでしょうか。
私の結論としては、やはり大原かTACの2強を選ぶのが無難ということです。
この2強以外を選択することはかなりのチャレンジ(無謀?)ではないかと思います。
もし人と違う道を行きたいというならそれもいいかもしれませんが、税理士試験合格への最短の道を目指すならそこでチャレンジするのではなく、他の多くの合格者の後に続いた道をとるべきでしょう。
ここからは主観的な意見ですが、
では、大原とTACのどちらを選ぶべきかというと、
私個人的には大変お世話になった資格の大原を推しておきます。
理由付けするなら、
- 単純に合格者が毎年大原の方が多い
- 大阪の場合、大原は独自のビルが校舎だが、TACは独自のビルではなく他の会社も入っており校舎の環境がちがう
- 大原は学校法人だが、TACは株式会社
以上私の意見ですが、自分の住んでいる場所や勉強のスタイルなど各人で学校選びのポイントは様々だと思います。
最後は自分で決めた学校を信じて頑張って勉強するしかありません。
最後に
どこの学校で勉強するかは一度決めてしまえばそこからは変更しにくいものです。
私も最初から最後まで大原でした。
それだけに、最初の学校選びは重要です。
授業料が安いからなどという安易な考えでは選ばず、よく情報収集して決めるようにしましょう。
早期合格への道は学校選びからスタートしているのです。