2時間という限られた時間の中で、理論問題と計算問題を解答しなければならない税理士試験。
時間が足りずに泣く受験生は大勢います。
時間不足で最後まで解答できなければ、今までの勉強の成果を発揮できずに終わってしまい、1年間の努力が水の泡となってしまいます。
税理士試験では時間の使い方も、大事なポイントなのです。
2時間という時間の中では、読む時間、考える時間、計算する時間、書く時間など色々な所で時間は消費されていきます。
そんな中で削れる時間はできるだけ削って、1分1秒でも時間不足を解消できれば合格に近づくことができます。
今回は書く時間を少しでも速くするために私が使っていたおススメのペンを紹介します。
合格のための4種のペン
私が試験勉強で使っていたのは以下の4本のペンです。
左から
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PILOTのハイテックC青色0.4mm(ゲルインク)
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uniのユニボールシグノ青色0.5mm(ゲルインク)
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PILOTのフリクションボールオレンジ色0.5mm(消せるゲルインク)
- PILOTのフリクションポイント青色0.4mm(消せるゲルイインク)
こられのペンはどこの文房具屋でも売っているごくごく普通のペンですが、私の5年間の税理士試験勉強で最終的に行き着いた最強のペン達です。
(なぜ消せるインクを使っているのかは後述)
計算用のハイテックC
このペンの特徴は細かい文字が書きやすいということです。
計算問題の解答では、主に数字を書いていきます。
何桁もある数字を細かく書くことになるので、細かく書けることはとても重要です。
書き間違いをして訂正する際にも、小さくても読める文字を書くことができます。
また、文字を小さめに書くということは、スピードアップの点でも非常に効果があります。
実際に紙に大きく文字を書いてみるとわかりますが、大きく書けば書くほど、書くのに時間がかかります。
少しでも書くスピードを速くするためには書く文字も小さめの方が良いのです。
(あくまで読める程度の小ささで)
そして、ハイテックCには更に細い0.3mmもあるのですが、私は0.4mmをおススメします。
人によるかもしれませんが、0.3mmの場合にはペンを寝かせすぎるとインクがかすれて文字が薄くなる時があります。
所々文字がかすれてしまえば、いちいち書き直しに時間を割くことになり、時間の無駄でありストレスです。
0.4mmでも十分細かい文字は書けますので0.4mmがおススメなのです。
理論用のユニボールシグノ
このペンの特徴は続けて文字が書きやすいということです。
理論問題の解答では、ひたすら文字を書き続けます。
漢字、ひらがな、数字をひたすら1時間近く書き続けることになりますので、書きやすさが非常に重要です。
途中で文字がかすれたり、インクのだまができたり、手が疲れたりということができるだけ少ないペンを使うべきです。
以前、書きやすいと評判のジェットストリームのペンを使っていたのですが、油性ペンですので書き続けているとしょっちゅうインクのだまが紙に付着していました。
このインクのだまは解答用紙を所々汚してしまい非常にストレスとなります。
そこから、大原の講師の薦めでこのユニボールシグノに変えてみたのですが、このペンはゲルインクを使っているので油性ペンのようにインクのだまができず、書き心地もすらすらでした。
そして、このペン本体はそこそこ大きめのペンですので、本体が細くて小さめのペンに比べれば、長時間書いていても疲れにくいように感じます。
また、0.5mmという太さは、理論用紙の解答幅を考えると、文字を素早く見やすく書くのに丁度よい線の太さです。
計算用のペンでもそうなのですが、解答用のペンは黒色ではなく青色のペンを使用しています。
本当かどうかはわかりませんが、黒よりも青の方が文字が読みやすいらしいのです。
確かに黒よりも青の方が目に優しい感じはします笑
また、税理士試験のベテランほど青色のペンを使っているようですので、もしかしたら採点する側も、青色の方が比較的良い解答が多いというイメージ持っているかもしれません。
少しでも採点者の印象をよくするためには、色にもすがった方が良いでしょう。
なお、税理士試験の受験案内には、使用できるペンは黒又は青のインクと記載されているのでどちらでも使うことができます。
問題用紙へのメモはフリクションボール
このペンの特徴はご存知の通り消せるということです。
試験では消えるペンを使うことはできません。
しかしそれは、「解答用紙には」ということであって、回収されない問題用紙や計算用紙にはどんなペンを使ってもよいのです。
実際に、問題用紙にシャーペンや蛍光ペンを使う人もいます。
私もそれらを使っていた時期もあるのですが、最終的にこのフリクションのオレンジ色が一番良いとわかりました。
シャーペンの良さは書き間違えても、消して書き直すことができるということですが、色が黒色なので問題文の文字とかぶってメモを見落としてしまう危険性があります。(赤色のシャーペンも使ってみたのですが、文字が書きにくく、すぐにやめました)
蛍光ペンの良さは、注意箇所を目立たせることができるということですが、文字を書くのには適していません。
(最近は消せるマーカーというのもあるようです)
これらの欠点を補いあっているのがフリクションです。
文字は書きやすく、そして消すことができる。
色はオレンジ色でメモをはっきりと目立たせることができる。
このペンは特に、消費税法の試験で効果を発揮しました。
消費税法の試験で、最初に問題用紙に一通りメモをする際には、すべてこのペンを使って行います。
そのメモは何度も書き直すこともできます。
そして、その後の転記の際にはペンを持ち替えて、その目立つ色のメモを頼りに、見落としや漏れなく解答用紙を仕上げていくことができました。
計算の問題集はフリクションポイント
このペンは、試験用には使いません。
これは、計算の問題集を繰り返し解くときに使います。
計算問題を素早く確実に解けるようになるためには、繰り返し繰り返し練習問題を解くことが大事です。
同じ問題集を何度も解く場合には、通常は、問題と解答用紙をコピーして使いますが、コピーする時間、そしてコピー代は馬鹿になりません。
このペンがあればそのどちらも抑えることができるのです。
問題を解くときはこのペンを使って解き、再度解きたくなったら、消して使えばよいのです。
消すのに時間がかかると思うかもしれませんが、このペンには必殺の消し方があります。
(これも大原の講師に教えてもらったやり方です)
それはアイロンをあてるということです。
熱を加えると、ペンの色が消えるという仕組みなので、アイロンをあてれば瞬時に文字が消えていきます。
長めにあてれば、数ページ分を一気に消すこともできます。
(これが中々快感です笑)
1冊分を消すのにもそれほど時間はかかりません。
これで、繰り返しの問題演習もへっちゃらとなります。
終わりに
ペンなんて何でもいいのでは思うかもしれませんが、されどペンです。
解答していて違和感があるようでは、そのペンはあなたに合っていません。
すぐに自分に合った新しいペンを見つけに行きましょう。
このペン探し、実は勉強の気分転換にもなります。
ただし、ペンにこだわり過ぎて、肝心の勉強をおろそかにしないように注意しましょう。