先日、完全室内飼いの猫が家から脱走してしまいました。
初めてのことでみんな大パニック。
色々な方法で捜索した結果、何とか1日後に無事発見し、連れ戻すことができました。
今回は、その大捜索の一部始終とやってみた捜索方法の話です。
事件は夜9時に発生!
うちの猫(以下、はなちゃん)は完全室内飼いで、普段からベランダにすら出さないようにしていました。
しかし、この日はとんだミスをしでかしてしまったのです。
私はお風呂からあがって、いつも通り窓を開けて涼んでいました。
いつもなら窓を開ける時は必ず網戸を閉めて、はなちゃんがベランダ(マンションの4階)に出ないように気を付けていたのですが、この日はうっかりしていました。
網戸が半分ほど開いた状態になっていたのです!
体も冷えてきたのでそろそろ窓を閉めようかなと思ったときに初めてそのことに気付きました。
時間にすると1時間くらい開いていたことになります。
私はまさかと思い、すぐにベランダを見ましたがはなちゃんの姿はありません。
外に行くはずはないと思って、まずは家の中を探してみました。
いつもならどこに隠れていてもおいしい餌を出せば飛んでくるのに一向に出てきません。
そこでやっと、はなちゃんがベランダから出て行ってしまったのだと確信しました。
はなちゃんは網戸越しに外を見るのが日課で、この日もきっと外を見るために網戸に近づいたのでしょう。
いつもと違って網戸が開いていることに気づいたはなちゃんは、好奇心に駆られてベランダに出てしまい、そのままどこかに行ってしまったのです泣。
どこに行ってしまったのか?
はなちゃんの家出がわかり、私も妻も大パニックです。
現場はマンションの4階のベランダなのですが、猫ならばすき間から隣家のベランダに入り込むことができてしまいます。
同じ階には8部屋あり、ベランダ伝いにすべての部屋のベランダに行けてしまうのです。
どこかのベランダにいてくれればまだ良いですが、うっかりベランダから飛び出して落ちてしまうこともあります。
いくら猫でも4階から落ちれば大けがです。
もしくは、住人に見つかって玄関から追い出されて、外をさまよっているかもしれません。
ネットで調べると、猫は自分のテリトリーから大きく離れることはないとのこと。
外に出てしまっていてもそんなに遠くに行ってしまうことは無いようです。
色々な可能性を考えて、捜索を開始しました。
試してみた捜索方法
脱走した所に餌を仕掛ける
家出に飽きて自分から戻ってくることを信じて、脱走現場であるベランダにはなちゃんの大好きな餌を置いておきました。
また、そのまま家に入れるように、窓も網戸も開けておきました。
住み慣れた家の匂いに誘われて自分から戻ってくることもあるようです。
しかし、一度縄張りから出てしまうと恐怖で身を潜めてその場から動かなくなることもあるようです。
そうなってしまうと隣家の協力を得るしか方法がありません。
ポスティング
時間はもう夜の10時、隣家を1件1件尋ねるには迷惑になってしまいますので、迷いネコを探している旨の手紙を投函しました。
ベランダに見知らぬ猫が居ることに気付けばびっくりしますが、この手紙を見ていてくれればきっと連絡をくれるはずです。
ベランダから落ちていないことを祈りつつ、同じ階のすべての部屋にポスティングしておきました。
ベランダ側の地面を捜索
ベランダから落っこちて動けなくなってしまっている可能性も考えて、ベランダ付近の地面を探しに行きました。
夜中で真っ暗だったので懐中電灯持参で入念に探しましたが、幸か不幸かはなちゃんの姿はありませんでした。
猫でも4階の高さから落ちれば大ケガすることもあるので、可能性は低くても心配になります。
マンション周りを捜索
一足早く部屋の住人に見つかってしまって、玄関から追い出されている可能性もあります。
玄関から出されれば廊下を使ってマンション中を移動でき、さらには外に出て行くこともできます。
しかし、猫は初めての場所では警戒してそんなにうろつき回ることは無いようなので、とりあえずマンション内とその近辺を捜索してみました。
排水溝のすき間、室外機の下、車の下、植え込みなどに潜んでいることがあるようなので、注意しながら探しましたが見つけることはできませんでした。
捜索届けを出す
結局、夜の捜索では見つけることができませんでした。
翌朝、ネットで調べた情報から早速、捜索届けを出すことにしました。
出すのは2か所、”動物愛護センター” と ”警察署” です。
迷子猫の情報は主にこの2か所に集まるようです。
ちなみに、警察署では猫はモノとして扱われ、「遺失物届け」の提出となります。
警察署へは直接出向きましたが、愛護センターには電話で大丈夫でした。
その際には、猫の特徴などを詳しく伝えて、見つかりやすいようにします。
捜索しやすい時間
猫は夜~明け方にかけて活動が活発になるので、その時間に探すと見つかりやすいようです。
また、夜の捜索では猫の目が光るので見つけやすいと言うのもあるようです。
猫が戻ってくるおまじない
ネットで調べているとこんなものがありました。
次のことをしてみると猫は無事に戻ってくるというのです。
- いつも餌を置いている場所に餌の容器を裏側にして置いておく
- 百人一首の「たちわかれ~」の句と猫の名前を書いた紙を逃げた場所に置いておく
というものです。
半信半疑でしたが、藁にもすがる思いで試してみました。
ウソのようなホントの話、これが一番良かったのかもしれません。
事件は一気に解決に向かいます。
まじないの効果?
おまじないを設置後すぐに動きがありました。
ふとどこかで猫の声がしたように思えて、ベランダに出て下のすき間から隣家のベランダを見てみると何かの姿が!
もしかしてと思い、カメラのズーム機能を利用して、撮影してみました。
(隣家の人ごめんなさい。)
こんなものが写っていました。
アップにしてみると
はなちゃーん!
しっかりと写っています。
どうやら無事なようです。
よかったー。
でもここからどうやって連れ戻せばよいのか。
餌をちらつかせながら、何度も呼びかけてみたけどまったく戻ってきません。
しまいには、再び姿を消してしまいました。
作戦を練っていると1本の電話が
電話に出ると、なんと昨夜の手紙を見て電話して下さったとのこと。
4つ隣の家の住人の方でした。
ベランダで何か「にゃーにゃー」声がして、見てみると猫が隠れていたので連絡してくれたようです。
早速、お邪魔させてもらいベランダに出ると、給湯器の下に隠れて縮こまっているはなちゃんがいるではないですか。
きっと怖かったに違いありません。
飼い主の私を見てもまだ怖がっています。
何とか給湯器の下から引きずり出して、発見者の方に何度もお礼を言って家に連れて帰ってきました。
家に帰ってもしばらく怖がっていましたが、しばらくすると何事もなかったかのように餌を食べ始めました。
丸1日何も食べてなかったのでお腹が空いていたのでしょう。
がっついて食べています。
そして疲れてしまったのか、いつもよりおとなしいです。
面白いことに、なぜか家出する前よりも甘えてきて、より人懐っこくなりました。
よっぽど寂しくて怖かったのでしょうか。
名前を呼べばすぐに来ます。
家出中にもそうしてくれればもっと早く解決したのに…。
猫の脱走対策
人間誰しも、うっかりはあるもの。
今回は網戸の閉め忘れで大変なことになりましたが、またいつ何時閉め忘れてしまうとも限りません。
とりあえず応急措置でベランダのすき間を隠しました。
段ボール製なので雨が不安です。
ネットで検索してみると、「猫脱走防止フェンス」なるものがあるようです。
こんなの。
でも、値段高すぎです。
これくらいなら自分でも作れそうなので、近いうちにDIYでもしようかと思います。
終わりに
うっかりミスは誰にでもあるもの。
今回は比較的早く家出猫を連れ戻すことができましたが、中には戻ってくるのに何か月もかかってしまうケースもあるようです。
家族同然のペットがいなくなれば、無事に帰ってくるまで気が気ではありません。
普段から注意するのはもちろんのこと、もしもの時のために準備しておくことの大切さが良くわかりました。