去年11月に「旧国鉄福知山線」廃線跡(JR武田尾駅~生瀬駅間)が一般開放されたのはご存知でしょうか。
テレビなどでも紹介されて、今では人気のハイキングコースとなっているようです。
今回は、線路の上を歩けるという非日常体験ができるこの “武田尾廃線跡ハイキング” の紹介です。
赤ちゃん連れということもあり、一番の名所である「武庫川第2鉄橋」までしか行きませんでしたが、十分楽しむことができました。
JR武田尾駅からスタート
山の真っただ中にある武田尾駅。
駅を降りると街中とは違った自然の風景が広がっています。
廃線跡ハイキングの入り口までは、駅から10分ほど。
アスファルトの道を歩いていると、小さな橋が見えてきます。
この橋を渡ると廃線跡スタートです。
入り口の看板には、「様々な危険」と「自己責任」の文字が。
何やら物騒ですが、大丈夫なのでしょうか。
線路の上を歩く
先ほどのアスファルト道とは打って変わって、未舗装の線路道が延々と続いています。
線路の上を歩くなんて通常ではできない体験です。
(どこかの芸能人は線路に立ち入って問題になっていましたが…)
枕木の上を歩けばよいのか、その間を歩けばよいのか迷いますが、とにかく歩きにくいっ!
つまずきそうになります。
平坦な道が続いているのですが、歩きにくさもあって結構疲れます。
線路の横には武庫川が流れています。
上流なのにあまりキレイではなさそうです。
歩いてみて改めて思いましたが、ここはベビーカーでは絶対に来れません。
平らな歩道など全くないからです。
今回は、息子は最初から最後まで抱っこひもで抱っこしていました。
でも、坂道がまったく無いので抱っこしたままでも全然大丈夫です。
(真夏は暑くて危険かもしれませんが…)
真っ暗トンネルと趣きのある鉄橋
武田尾駅から武庫川第2鉄橋までの道のりはこんな感じです。
ゴールの鉄橋までは30分くらいで着きます。
生瀬駅まで行こうと思ったら結構大変なようです。
途中にはこんな橋があります。
一般開放の際に整備されたのでしょうか。
また、途中にはトンネルが3つあります。
これらのトンネルが廃線跡ハイキングの醍醐味でもあります。
なんと中は真っ暗。
灯りは整備されていないのです。
しかも結構長めのトンネル。
トンネル内のカーブ箇所では出口の明かりは見えませんのでまさに漆黒です。
そうでなくても、地面は歩きにくい凸凹ですので足元は要注意です。
ハイカー達は懐中電灯持参で、このトンネルを抜けて行きます。
出口の明かりがまぶしい。
トンネル内は外よりも涼しいので、暑さから逃れるのにももってこいです。
「千と千尋」を彷彿とさせます。
最後のトンネルを抜けると、そこがゴールの武庫川第2鉄橋です。
昭和を感じさせる古めかしい鉄橋です。
(真ん中のキレイな道が気になりますが…)
下には武庫川が流れています。
一般公開前は、橋の端(?)の狭い歩道しか道が無かったようですが、今では真ん中にキレイで頑丈な道が作られています。
これが昔の歩道。
この狭い歩道を通るのは少し怖そうです。
広場で昼ご飯
途中には休憩できるちょっとした広場があります。
みんなここで昼ご飯を食べるようです。
お昼時には結構込み合います。
わたし達もここで昼休憩。
持参したサンドイッチを食べました。
広場には川に降りる階段があり、子ども達が水切りをして遊んでいます。
トンボに、テントウムシに、毛虫
山の中ということもあって、道には色んな虫がいます。
昆虫観察もできるので、子ども連れにはおススメです。
街中では滅多にお目にかかれない、オニヤンマ。
ちょっと遠いですがメッチャでかいです。
かわいらしいテントウムシ。
と思ったら、星の数が異常に多いっ!
(後で調べたら「テントウムシダマシ」という害虫でした)
あとやたらとたくさん道端に落ちていたのがこの毛虫。
15cmくらいの大きさで、かなりデカいです。
しかも、活発に動いていました。
うっかり踏んでしまわないように注意が必要です。
終わりに
武田尾廃線跡は、街中からも電車で30分くらいで行ける近場の自然です。
暑い夏の時期、涼しい自然に避暑に行きたいという方にはもってこいかもしれません。
廃線跡という非日常の世界で、いい夏の思い出を作るのはいかがでしょうか。